PBC[Petit]で活動中のLunaのブログです。
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まばらにふる雨の中、すっかり最近のお気に入りの通りになった、商店街でお散歩をしていました。
そうしたら、ふと、冬色の景色のなかにあざやかな絹糸がなびいている…ような光景を目にしてしまって、つい驚きの声をあげてしまった、わたし。
その絹糸は、なんと女の子の髪でした。ブルーからグリーンへグラデーションのかかったとても綺麗な髪!
とても平凡な髪色をしているわたしには、それはもう、うっとりするほど羨ましい髪の色です。
そういえばお友だちのキアラちゃんも、わたしにとってとても羨ましい髪の色をしているのです。
そうして、まさかこの女の子が、ディアナさんから以前お話を聞いていたピエットさんだとは、誰が思いもしたでしょうか?
蒼水晶の洞窟に、いつか一緒にいくことになるかも知れない女の子。とってもお会いしてみたかった女の子。
ディアナさんの大切なお友だち…。
ピエットさんは、想像していた通り、いいえわたしが想像していたよりもずっと、綺麗な髪と瞳をしていて、照れ屋さんなところがかわいくって、おしゃれに気を使ってらして、きっとわたしより年下でしょうのにお買いものについて詳しく頼りがいがあって、お菓子屋さんをしっかり営んでいらして…。
とにかく、とにかく、わたしが思っていたよりもずっとすてきな女の子でした。
お店のカードをいただきました。ぜひ、いちどお伺いしましょう。
どんなお店でしょうか、きっとピエットさんのイメージ通りなかわいらしいお店なんじゃないかしら。
今からとてもたのしみ…なんですけど、わたし、そそうのないようにできるでしょうか。
お友だちをさそって行ってみるのはどうでしょう。キアラちゃんは甘いものが好きだったはずです。
蒼水晶の洞窟のお話も、もっとできればよかったのですけど…。
それは、またお会いできた時の楽しみにとっておきましょう。
ピエットさんの髪に見とれていたら、すぐそばに露天商さんがお店を開いていました。
お店のご主人はシャノンさん。みため、わたしとそう年が変わらないくらいの男性なんですけど…。
とってもしっかりなさった方で、お品物の説明もたいそう面白くて、ついつい本を一冊買ってしまいました。
ピエットさんといい、この街のかたって、わたしと同じくらいの年でもずいぶんしっかりしていらっしゃいます。
わたしが頼りないだけなんでしょうか、ううん…。
やっぱり、お仕事をされているから、なんでしょうか。いいえ、性格的なものもたぶんにありそうです。おそらく。
シャノンさんから買わせていただいた本は、東の国のお話がたくさんつめられたもの。
わたしは、そちらの言葉はぜんぜん分からないものですから…辞書でしらべながらゆっくり読んでいます。
わからないところは学院の先生にお尋ねしてみようと思うんですが、まずはわからないところをまとめるところから…で、引っかかってます。
でも、つぎにシャノンさんにお会いしたら、せめてお話のひとつの感想でも言えるようになってればいいな、と思います。がんばりましょう。
もう一冊、紹介していただいた本もおもしろそうだったんですけど…そちらは遠い地方のエルフ語かなにかで書かれていたようで、見せていただいてもまったく分かりませんでした。
わたしの不勉強のせいでしょうか、シャノンさんは創作文字の可能性もあると仰っていましたが…。
読めるようになったら、きっと楽しいことでしょう。
東の本を買うことにはしたんですが、わたしったらこの街でひとりでお買い物をするのは初めてでした。
通貨のこともまだよくわかっていません。ので、恥ずかしいことでしたが、お財布をお渡ししてシャノンさんに代金を取っていただくことにしました。
そのあと、確認していたら、お財布の中身は銀貨がいちまいだけ減っていて…。
シャノンさんは、お値段を尋ねた時は指を二本立てていらしたんですが…どういうことでしょう。
寮に戻ってお友だちに聞いてみたら、おどろかれたり、笑われたりしてしまいましたが…。
でもきっと、銀貨一枚ではぜんぜんたりないお買い物をしたはずなんです、わたしは。
だってこの東の本は、おべんきょうもできて、物語を楽しむこともできて、ひとつで二度も楽しめるものですし。
なにより、あのお店のおかげでピエットさんとおしゃべりすることができました。
足りない分のお礼を、いつかきちんとお伝えすることができるでしょうか。
できるならば、彼女のお店の焼き菓子なんかを、そっと添えて。
港町では、同じ露天商のかたに二度もお会いするなんてなかなかないことなのかも知れませんが…。
そう、まずはピエットさんのお店をおたずねするところから。
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