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PBC[Petit]で活動中のLunaのブログです。
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 ペティットに滞在を初めて3ヶ月め。いくつかの場所をお散歩してみたけれど、とくにここの広場はお気に入りの場所…。
 ぼんやりあてもなく歩いていると、ついついここに来てしまっていたりして。
 噴水のいっとうそばのベンチが中でもさらにお気に入り。歩き疲れたし、ちょっと休んでいこうかしらなんて広場を見たら、なんだか見覚えのある人影を見つけてしまいました。


 一緒の学院に通っているパティちゃん。わたしよりすこうし年下なのだけど、とっても元気で明るくって、しっかりした女の子。
 学院のお外で会うのはめずらしくって、つい嬉しくなって声をかけようとしたんですが…物怖じしないパティちゃんのそばには、はじめてお会いする大人のかたがお二人もいらしていて、つい戸惑ってしまいました。
 でも、わたしがそうやって挙動不審をしているうちに、あちらのほうからお声かけいただくことができて。
 パティちゃんはご用事があるみたいで、残念なことにそのまますれ違ってしまったのだけれど、その、大人のかたがたが広場に招き入れてくださいました。


 おひとりはステファニーさん。学院のずっと先輩なんですって。どうやら、パティちゃんともお知り合いのようでした。
 学院で星を勉強していらっしゃるよう。そういえば、お見かけしたことがあったかしら…?
 いまはまだ学友たちを覚えるので一生懸命で、覚えきれていなかっただけでしょうか。
 研究室にいらっしゃい、と声をかけてくださいました。勇気が出たら、きっと、いつかお伺いします。
 その前に学院で迷子にならないように、もっと建物を覚えないといけないでしょうけれど、がんばります。
 甘いクッキーに、もっと自信を持ってという励ましのお言葉までいただいてしまって、なんだか足元がフワフワしてしまって、上手にお話できなかったような気がします。
 ほんとうに、もっとしっかりしないといけません、わたし。
 パティちゃんよりお姉さんなんですから!


 もうおひとりはコールさん。ステファニーさんのお知り合いのようでした。
 空のようなまっ青な目が印象的な、明るい雰囲気の男性です。
 大人の男のかたとお話するのはどうしても緊張してしまうのだけれど、見守ってくださるような眼差しに、少しずつ気持ちもほぐれていって…ついつい、持っていた本をお見せしたり、…はしたなかったかしら?
 まだまだ学び始めで、本のなかにはあんまり書き込みもできていなかったけれど、少しあるうちの板書のなかのいくつかを、ご存知のようで優しい声で口ずさんでくださいました。
 魔法を使われるかたなんでしょうか、どんな魔法を使われるのかしら。なんでも屋さんが使う魔法って?
 またお会いできたなら、コールさんのお話も聞いてみたいな、と思いました。


 大人のおふたりにお相手をしてもらっていると、知っているかたもいらしてくださって、ついついほうっとしてしまったのは内緒です。
 ディアナさん、わたしとおんなじお名前の、この街で最初のおともだち。わたしにとってとても大切なかたです。
 コールさんとはお知り合いのようでした。ディアナさんは冒険者をなさっているから、お仕事でご一緒されることもあるんですって。
 そのお仕事で、蒼水晶の洞窟…という場所に行かれたようで、そのときのお話をしてくださいました。
 まっ蒼な水晶で覆われた、幻想的な洞窟ですって。いったいどんな景色なんでしょう、わたしにはちっとも想像すらできません。
 とてもロマンチックな場所のようでしたけど、女の子が苦手とする虫が、そこに大量に現れてしまったとか…。
 思い出して語るディアナさんの口ぶりやお顔からしても、それはとってもたいへんなことだったでしょうと思いました。
 蒼い洞窟にはものすごく興味があるんですけど…二の足を踏んでいたら、ディアナさんの方から一緒にいきましょうとお誘いくださいました!
 一人ではとても無理だし、ディアナさんと一緒に冒険というのもたいそう素敵な提案で、もちろんぜひ、とお約束をしました。
 もうおひとり、ピエットさんという女の子をお誘いになるご予定だとか。どんな方でしょうか、ディアナさんのお友達ですからお会いできるのがわたしも楽しみです。
 ルナも友達を誘ってはどうか、と提案してくださったのですが…うん、まずお友達を広げるところから、わたしはがんばります。


 もうおひとり、ランプレヒトさんもいらっしゃいました。
 やっぱりコールさんとお知り合いのようで、なんでも屋さんってお顔が広いんだわとすっかり感心してしまったわたし…。
 お友達の広げ方を教えていただきたいくらい。
 それはともかく、久しぶりにお会いしたランプレヒトさんは相変わらずお元気そうで、ご自慢のしっぽも楽しげに揺れてらして、見つめているだけでわたしまで元気になるようでした。
 獣人さんって、そういう、ふしぎな魅力をお持ちのかたが多いのでしょうか。
 授業の板書をしたばかりの本を見ていただきました。わたしってばまだまだ音符を書くのが下手ですから、恥ずかしくはあったのですけど…意を決して、勇気を出して。
 十分だと及第点をくださいました。わたしもついほっと安心してしまって、口が緩んでしまったこと…つい、和音のお話や数字と音符の似ているお話や、…ぺらぺらとしゃべりすぎてはいなかったかしら?
 思い出してみると恥ずかしいけれど、好きなことのおしゃべりをして、それを聞いていただけるというのはとても幸せなことでした。
 お付き合いしてくださってありがとうございました。


 楽しい時間はあっという間で、みなさんをお見送りしてから寮にもどるまで、どこをどうやって帰ったか覚えてないくらいにわたしは浮ついていたみたいです。
 その日は、みなさん、またお会いできますようにとお祈りしてからベッドに入りました。
 このお願いはきっと叶えてください、神さま。

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ペティットの街での生活にも少しずつ慣れたころ…そろそろ学院の外もいろいろと出歩いてみようと思っていたら。ちょうど、読書会という素敵な催しがあっているとお聞きして…。
 秋の夜長を読書で、ということでしょうか。開催は夜、寮の門限には過ぎてしまうけれど、ちょっとだけ勇気を出して外出許可をいただきました。
 暗くなってから出歩くのは、2ヶ月ほど前に教会へシスターへのご挨拶に伺って以来…。
 それともまた違う、今度はわたしのためだけのお出かけ。つい、胸がどきどきとはずんで、ちょっぴり道を間違えて、やっと着いたのはもう読書会が始まってからのこと。

 みなさん、もうお席についていらっしゃるところに…恥ずかしい…!
 店員さんがやさしく招き入れてくださって、うれしかった。
 でも、わたしったら駆け足できたものだから髪がぼさぼさ…横の席にまねいて下さった司書の女性が整えてくださらなかったら、とっても見苦しいことになっていたでしょう…!

 白とピンクのリボン、結び目にちいさな白いビーズ…素敵な髪飾り。
 思い出のものだとか…たいせつにしましょう…。

 夜…という開催から、大人のかたばかりかしら…とどきどきしていたのですけど、そんなことはなかったようで安心しました。
 オデットさんは、見た目は私よりも少し下のようだけれど…エルフのかたのようでもあったので、年上でしょうか…?
 学院のレイン先生の助手をなさっていらっしゃるって、授業は火曜日、ですって。
 火曜日は、ちょっと背伸びをしてそちらの棟をさがしてみようかしら…。わたしにはとっても、手の届かない高度な授業の行われる教室でしょうけれど。
 そういえば他にも、大人の男性に連れられてちいさな男の子もいらしていたみたいでした。
 あ。あら、そういえば辞書を紹介されていたあのかた…も、学院でときどきお見かけする男のかただったでしょうか…レイン先生とお知り合いのよう、でしたし…。

 遠い町の神話、冒険譚、ものがたり、辞書、小説…いろんな本のお話を聞くことができた素敵な夜。
 お菓子も美味しくて、なんだか食感がくせになって…お茶がよく進んで…。
 最初はちょっと心配だった大人のかたがたも、最後の方はにぎやかにされていて、すこし焦ったけれど過ごしやすくもありました。

 教会のチェレスタ。
 花飾りの鉄道。

 きちんと見に行けるのは、いつになるかしら…?


【アイテム】:リボンの形のパッチン髪飾り(白とピンク。ビーズの飾り付き)

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前に通っていた学校でお世話になったシスターが、今はこちらにいらっしゃる…と聞いてご挨拶のため教会に。
 お世話になったのはもう何年も前でしたのに、覚えていてくださって嬉しかった。
 お茶とお菓子を出していただき、つい話し込んでしまって…
 気がついたら外はとっぷりと夜に暮れてしまっていました。

 ぽつぽつ雨も降り出して、雨足が強くなる前に学院の寮に戻ろうと思って…
 シスターに見送られてランプを片手に建物から出たら、思いがけず外に気配がありました。

 そのひとは、コーネリアさん。青い髪が綺麗なお兄さんでした。
 最初、まさか人がいるとは思わず…ついランプの光を向けてしまって…
 驚かせてしまったようで、お手紙を落とさせてしまいました。
 本当にごめんなさい。文字が読めなくなるほどは濡れなかったようで、それは安心しましたが…
 せめてものお詫びに雨避けの魔法をかけさせていただきました。

 コーネリアさんとご挨拶をしていたら、ランプレヒトさんという猫の獣人のお兄さんもいらっしゃいました。
 ランプレヒトさんにも、光を目に向けてしまって…ごめんなさい。
 折角だったのでランプレヒトさんにも魔法をかけて…
 とは言え、私にはまだ習ったばかりの魔法だったので、建物の屋根の下に行くまでしか魔法は続けることはできませんでした。

 そんな私を、お二人が励ましてくださいました。
 有難うございます。誰かの応援があるっていうのは、本当に…嬉しい。
 ひとりで勉強するよりもずっとずっと、頑張らなきゃ、って気持ちが湧いてくるようで…。

 おふたりと雨宿りをしていたら、嗅ぎなれない匂いが空気に混じって…そして、もうひとり男性が現れました。
 お名前はミカさん。学生なのに夜まで出歩いていた私を、たくさん心配してくださいました。
 この街に来て、色んなひとと出会っておしゃべりできるのが楽しくって、ついつい時間を忘れて話し込んでしまうことも多くて…
 でもそれで人さまにご心配をおかけしてはいけませんね。
 雨も止むきざしがなく、この日はシスターに傘をお借りして寮にもどることにしました。

 シスターにそのお願いをしに行って、お別れのご挨拶をしていたら、コーネリアさんが送って下さる、と追いかけてきて下さいました。
 おかげで雨の夜道も無事に寮までたどり着くことができました。
 それに、シスターによけいな心配をおかけせずにもすみました。

 いつかまたお会いできるでしょうか。その時は改めてお礼をお伝えしたいと思います。

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ペティットの街に着いて、やっと少し落ち着きました。
  とは家、まだまだ荷ほどきと格闘中の日々ではありますが…
 気分転換に街の広場にまでお散歩に行ってみました。今日はその時のお話を…

 お天気はあいにくの雨で、広場には誰もいないかななんて思っていたんですが、予想外に何名かがいらしていて、お知り合いになることができました。

 まずはなんと言ってもディアナさん…。栗色の髪が印象的なお姉さんで、初対面の私にも明るく声を掛けてくださいました。
 なんだか、広場に七夕の笹飾りがおかれていて…そこに吊るされていた短冊の一枚が、とっても不思議なもので…
 これはいったいなんだろう?と二人で首を傾げているうちに、つい話し込んでしまって…
 この街でさっそくお友達ができました。
 少し年上の栗色の髪のお友達。ディアナさん、これからよろしくお願いします。

 そしてパケットさん。優しい目をされたお兄さんです。
 パケットさんとも、七夕のお話をして…。それから、この街は優しい人が多い街だと教えていただきました。
 実際、そう仰るパケットさんご自身がとってもお優しい方で…
 初めて会う私の髪を撫でてくださったり、酒場への案内を申し出て下さったり、図書館で借りた本の量が多くなって困ったときは呼んでくれていいと…
 たくさん気にかけてくださってありがとうございます。パケットさんも、これからどうぞよろしくお願いします。

 あとは、マクナーリアさん。ポニーテールの女性です。
 最初は、七夕のお話と…
 でも途中から、ディアナさんやパケットさんとなんだか難しそうなお話をされていました。
 少し気になりはしたのですけど、初対面で深く聞くのも気が引けて…
 あまり立ち入るのもいけないと思って、そっと聞き流すことにしました。
 細かいことまでは分からなかったけれど、マクナーリアさんの心配ごとが上手くいくことを祈っています。

 出会った方々は皆さん一様にお優しい方で、これからのペティットの生活での不安や心寂しさが少しとんでいきました。
 皆さまの優しさに心からの感謝を。

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